ぬりかえDr.トピックス

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コンクリート打ちっ放しの外壁改修は難しい?

こんにちは!ぬりかえDr.くんです。

コンクリート打ちっ放しの外壁を備えた住宅、カッコいいですよね。無機質なように見えて堅牢さや温かみを感じるのがコンクリート打ちっ放しの良いところ。しかし、コンクリート打ちっ放しはメンテナンスが大変という話も聞きますが、実際のところはどうなのでしょうか。

今回は、コンクリート打ちっ放しの外壁メンテナンスなどについてご紹介します。

コンクリート打ちっ放しの特徴

コンクリート打ちっ放しとは、鉄筋コンクリート造や鉄筋鉄骨コンクリート造の建物の仕上げ方のひとつで、構造体であるコンクリートをさらしたまま仕上げたもの。ただし、外壁の耐水性を向上させるため、表面に撥水剤を塗布するのが一般的です。

コンクリート打ちっ放しのメリットは、なんといってもその意匠性の高さです。曲線の壁や透明のガラスブロックを埋め込んだりして、さらに意匠性を高めた建物もよく見かけます。

最大の敵は「水分の浸透」

意匠性の高いコンクリート打ちっ放しですが、カビや汚れ、シミといった外観の劣化が目立つ建物も少なくありません。これは表面の撥水剤が劣化することにより、水分がコンクリートの内部に浸透していくことで起こる現象です。また、酸性雨によってコンクリートが溶けて白く垂れたような跡が残ってしまうこともあります。さらに、コンクリートの表面に撥水性がなくなると、外観だけはなく内部構造にも影響を与えます。雨水が内部に浸透し、コンクリート自体を劣化させてしまうのです。

雨水の浸透を防ぐために定期的に行いたいのは、高圧洗浄した後で撥水剤を塗布すること。コストも低く抑えられますし、ある程度の期間、メンテナンス効果が期待できます。
しかし水分が浸透してコンクリート表面の色が変わってしまった場合、それを隠す方法はなく、撥水剤を塗布しても元には戻りません。その場合、コンクリート打ちっ放しの風合いが出せる塗料を塗ることになりますが、着色することになるので、どうしても元の質感は損なわれてしまっていました。

高額ですが最新の塗料も登場

最近になって、補修効果だけでなく濃いシミや汚れを消し、新築当時の美観に近づけられる塗料も登場してきました。その一つの「セラミRC-FR工法」は、独自のファンデーション技術により打ちっ放しの素材感や模様を再現することが可能で、コンクリート色も10色から選ぶことが出来ます。さらに、耐候性に優れ、コンクリートの中性化を抑制する効果もあり、塗装後は12年ほどの耐用年数があります。すでにさまざまな公共建築で利用されており、実績も多数あるので安心して使用できます。

ただし、通常の塗料の3〜4倍の高額な費用が掛かってしまうことや、メーカーの指定業者による施工しか認められていないため、工事日程の融通が利きにくいといったデメリットもあります。
「セラミRC-FR工法」以外にもコンクリート打ちっ放しを再現する塗装システムがありますので、いくつかのメーカーの塗料や塗装システムを比較検討し、お客さまの建築物や予算に合ったものを選ぶようにしてください。

プロの意見を参考にしながら判断を

コンクリート打ちっ放しの外壁は、高い意匠性を持つ質感を守るためには定期的なメンテナンスが必要なことや、特別な塗装システムによる塗り替えでなければ、その質感を復活させることが困難であることをご理解いただけたと思います。コンクリート打ちっ放しの外壁のメンテナンスや再塗装は、外壁塗装のプロにご相談されることをおすすめします。

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