2023.02.01
月刊ぬりかえDr.コラム建物の壁にコケが生える?!
建物北面の緑色のシミに気をつけろ!
こんにちは!ぬりかえDr.くんです。日陰になりやすい北側に面する壁面に緑色のシミのようなものが広がっているのを見たことありませんか?それ、実はコケなんです!
コケは胞子を飛ばしてどんな場所にでも繁殖することが出来、着床した場所の湿度や栄養分の条件が整うと爆発的に増殖してしまいます。そして外壁や屋根についたコケは、美観を損ねるだけではなく、建物の健康状態にもさまざまな影響を及ぼします。
今回は、外壁や屋根に付着するコケを落とす方法や予防法などをご紹介します。
コケが繁殖してしまう理由
新しい建物よりも、古い建物でコケは繁殖します。なぜならコケの繁殖には、建物の防水性が大きく関係しているからです。
コケは乾燥した場所では繁殖できず、湿度が高い場所で繁殖します。建物の外壁は防水性が高いので、本来はコケの繁殖には適していません。しかし、年月が経過すると防水性能が劣化し、サイディングの裏側や継ぎ目部分から内部の湿度が高まっていきます。また、平らでツルツルした壁面よりも、表面が凸凹しているサイディングは比較的水分が溜まりやすい傾向にあります。さらに、室内と室外の気温差が大きいと結露が発生して湿度が高まります。その結果、コケが繁殖するのに丁度良い湿度となり、繁殖が始まってしまうのです。
コケ繁殖を予防する方法4つ
コケ繁殖を予防するには大きく分けて4つの方法があります。
1)光触媒塗料で塗装する
光触媒塗料は太陽光が当たると触媒反応が起こって、コケやカビを死滅させる効果を備えています。さらにコケなどの除去だけではなく、外壁を保護する効果もあります。ただ、コケは太陽光が当たりにくい場所で繁殖するので、決して効果が高いわけではありません。
2)防藻・防カビ塗料を塗装する
防藻生や防カビ性が高い塗料を塗布することで、外壁のコケを予防できます。ただ、半永久的に効果が持続するわけではないので、定期的なメンテナンスが必要です。
3)バイオ洗浄を実施する
バイオ洗浄液には、目視ではわかりづらいコケもすべて死滅させられる効果があります。コケの再発生をできるだけ遅らせたいならバイオ洗浄を行えば確実に遅らせることができるでしょう。
4)外壁を金属系外壁材に交換する
湿気が高く、何度も再発生するような場合は、外壁を金属に変更するという手もあります。金属系の外壁材にすることで、壁面の水はけが良くなり、壁面に水が残りにくくなります。金属系外壁なら、コケの発生を抑制することができるでしょう。
コケが繁殖してしまったらプロに相談しよう
コケが繁殖してしまった場合、植物だから放置しても大丈夫と軽く考えてはいけません。さまざまな悪影響を引き起こす可能性があります。コケの胞子を吸い込むとアレルギー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎などの健康被害が発生することがあります。なにより、コケの繁殖=外壁が防水機能を失っている可能性を意味しますので、プロに相談することをおすすめします。
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