2021.07.01
月刊ぬりかえDr.コラム外壁の色の劣化を防ぐには?
色で塗装の耐久性が違うってホント?!
こんにちは!ぬりかえDr.くんです。外壁塗装をご依頼いただく際、オーナー様が楽しみながら色を選んでおられる様子をよく拝見します。ただ、色によって耐久性が違うと聞いたらどうしますか?それでも気に入った色を選ぶか、それとも耐久性が高い色を選びますか?
今回は、塗料の色と耐久性についてご紹介します。
どんな色の塗料でも作ることができる
外壁の人気色には流行があります。近年は原色系のご希望は稀で、ベージュ系やグレー系、茶系や白、そして黒といった無難でベーシックな色が人気です。また、ツートンカラーをご希望になるケースが増えています。ベージュ系とブラウン系のツートンカラーなど、非常にシックでおしゃれだと思います。
さまざまな色が塗料メーカーから発売されていますが、作れない色はあるのでしょうか?答えは「ありません」。どんな色でも作ることができます。基準となる白に顔料を入れて、まず色の三原色である青、黄、赤を作り、この3色を混ぜることによりどんな色でも作り出すことが出来るのです。
色あせしやすい色、色あせしにくい色がある!
色あせしやすい色は、透明度が高い色や原色に近い色、暖色系の色で、具体的には、緑や黄色、特に赤と紫は退色や変色が早く進みます。これらの色を使う際は、色が変わりやすいことを理解して上で選びましょう。
逆に、色あせしにくい色も存在します。具体的には、白や黒、青、ベージュやブラウン、グレーなどです。ただ、白と黒は汚れが目立ちやすいため、こまめな洗浄やメンテナンスが必要になります。色あせと汚れの両方を気にするなら、汚れが目立ちにくいベージュやブラウンを選ぶのが良いのではないでしょうか。
色あせ防止対策はある?
色あせしやすくてもその色で外壁を塗りたい場合は、色が長持ちするような対策を取ることをおすすめします。一般的なのが、カラー塗料を塗ったあとにもう一層クリア塗料を塗布する方法です。塗料の上に膜を付けることで、汚れや色あせなどから少しでも塗膜を守ろうという考え方です。
色選びにはプロのアドバイスを
色選びはオーナーの意向が最優先ですが、街の景観の影響も受けます。カタログやカラーサンプルを見た時はとても良い色だと思っても、実際に塗装してみると、街並みから浮いてしまって思ったよりも美しく見えないこともあります。面積によって色の見え方が異なることを、一般に面積効果と呼びますが、明るい色は小さな面積よりも大きな面積のほうが、より明るく鮮やかな見た目になり、暗い色は面積が大きくなるほど暗く見えるという効果があります。外壁など家の色を選ぶ際は、こうした効果を理解しておくことも大切です。
また、ツートンカラーぐらいなら良いのですが、ごく希に面ごとや部位ごとに、異なる色を塗りたいとおっしゃるお客さまもおられます。一軒の建物に多色を使うとまとまりがない、落ち着かない家になってしまいますので避けた方が良いでしょう。
こうした事態に遭わないため、外壁塗装のプロにアドバイスを求めながら決めていくことをおすすめします。
阪神佐藤興産では、ご自宅をはじめとした建物の外壁ぬりかえ塗装はもちろん、外壁色選びのアドバイスなど、建物に関するあらゆるご相談をお受けしています。外壁塗装をご検討される場合は、阪神佐藤興産までお気軽にご相談くださいませ。