2021.04.01
月刊ぬりかえDr.コラム鉄部塗装のめくれは下処理不足!
鉄部塗装は建物の美観に大きく影響する!
こんにちは!ぬりかえDr.くんです。鉄部塗装の剥がれを何とかしたいというご要望いただくことがあります。外壁や屋根には塗膜で保護された多くの鉄部が存在しますが、鉄部の塗装が剥がれると、一気に建物が老朽化したような印象になってしまいます。美しい外観を維持して建物価値を保つには、鉄部の塗装をしっかりと美しいまま維持することが重要だと言えるでしょう。今回は、鉄部塗装の剥がれについて原因や対策をご紹介します。
剥がれの原因はケレン不足
鉄部塗装において、実は最も重要なのが「ケレン」です。いくら高性能で高機能な塗料を使用しても、鉄部のケレンがきちんと行われていなければ、塗料が持つ本来の機能やスペックを発揮することはできません。ケレンとは、鉄部に残る古い既存塗膜やさびを落とす作業のことで、さびを根本から落とすことで塗装後のさびの広がりを抑制し、鉄部と塗料の密着性を高める効果もあります。
尚、表面を薄く削るだけでさびを除去できるような時は問題ありませんが、鉄部の奥までさびが進行している場合は、鉄部の交換をおすすめする場合もあります。そうならないよう、定期的な点検やメンテナンスを行い、さびの兆候をしっかりとチェックすることが必要です。
鉄部塗装は下準備と3度塗りが重要!
ここで鉄部塗装の流れを改めて確認してみます。
まず高圧洗浄作業です。さびを含む汚れや異物などを高圧洗浄機の水圧で外壁から流し落とす作業です。強力な水圧で、ほとんどの汚れを流し落とすことが可能です。高圧洗浄したあとは、しっかり乾燥させることを忘れないようにしましょう。
そして下地調整作業です。ケレンはこの下地調整作業の工程内に含まれます。下地調整作業では、高圧洗浄で落とせなかった汚れやさびを手作業で入念に除去します。これは、塗料をむらなく密着させるために不可欠な作業です。ケレンが行われるかどうか確認しておきましょう。
下地調整作業で塗料が密着しやすい状態にしたあとは、さび止め塗装です。外壁・屋根・鉄部の表面を、錆び止め塗料で保護します。
最後は仕上げ塗装です。鉄部は基本的に3度塗りで仕上げます。さび止め塗装を1度と数えるので、残り2回を仕上げ塗料で塗装して合計3度の重ね塗りとなります。
信頼できる塗装業者に依頼するのが最善手
多くの手間をかけて鉄部塗装を完成させていることをご理解いただけたでしょうか。単に安い業者に依頼すると、ケレンをいい加減に作業したり、下準備を丸ごとカットしたりと、手抜き作業をされてしまう可能性があります。そして手抜き作業の痕跡は、完成直後は全く分かりません。良い鉄部塗装をしてもらうには、業者選びの段階でいかに信頼できる業者に依頼できるかがカギになります。
阪神佐藤興産では、ご自宅をはじめとした建物の外壁ぬりかえ塗装はもちろんのこと、鉄部塗装など、建物に関するあらゆるご相談をお受けしています。阪神佐藤興産までお気軽にご相談ください。