2018.04.17
月刊ぬりかえDr.コラム雨漏りなどを防ぐバルコニー周辺の防水工事をぜひ!
台風やゲリラ豪雨シーズン前の施工がおすすめ!
私はぬりかえDr.のキャラクター、ぬりかえDr.くんです。今回ご紹介するのは、バルコニー周辺の防水工事についてです。防水工事の種類は、FRP防水やウレタン塗膜防水のほか、防水モルタルなどがあります。どれもビルの屋上や戸建の陸屋根、さらにはバルコニーの床面などを雨漏りから守ります。
FRPとは何?
FRPは繊維強化プラスチックのことで、ガラス繊維などの強化材で補強されたプラスチックを意味します。FRPには、強度・耐水性・成型性が優れているなど多くの特性があり、船舶や水槽、屋根材などに使用されています。
FRP防水とは?
FRP防水とはFRPの特性を防水分野に応用したもので、防水層は軽量かつ強靭、耐熱性・耐食性・耐候性などに優れています。このFRP防水の塗剤は、液状の不飽和ポリエステル樹脂に硬化剤を加えて混合し、この混合物をガラス繊維などの補強材と組み合わせて一体にしています。そのため、塗布してできあがった防水層はシームレスな層となり、優れた防水性能を発揮します。費用的には施工時の費用は足場を組む必要性などによっては若干割高となることもありますが、維持管理の費用は安くて済むため、壁面塗り替えと一緒に施工するなどの工夫をすることで、割高な工賃も抑えることができます。
バルコニーでは防水モルタル使用のケースも
バルコニーは、塗装などをせずにコンクリートが剥き出しとなっている場合も少なくありません。この場合、多くがコンクリート自体に防水薬品を混ぜ込んだ『防水モルタル』を使用しています。
防水モルタルは、ひび割れして雨漏りしやすいという弱点があります。ですので、防水モルタルで施工されたバルコニーを再度防水する場合は、全体をウレタン塗膜防水で施工する方法と、中央部は長尺塩ビシートを設置して端だけウレタン塗膜防水を施工する方法の2つがあります。
長尺塩ビシートを用いる方がコスト的には高くなりますが、耐久性も高くなります。
バルコニーや屋根の防水工事にはプロの目と技術が必要
お客様がバルコニー防水工事の必要性に気づくのは、軒下の塗料が浮いたりめくれたりしているのを発見するケースが多いです。この浮きやめくれは簡単に補修することができます。しかし、バルコニーのコンクリートの防水性が劣化してコンクリートに水が染みこんでしまっている場合は、何らかの方法で根本となるバルコニー部分の防水工事を行わないと、大きな被害につながりかねません。
また、台風やゲリラ豪雨の場合は普段雨に濡れない部分が濡れることになり、新たな雨漏りが発覚しやすくなるので、チェックや防水工事は台風やゲリラ豪雨のシーズン前に済ませておくことをおすすめします。
防水工事は現状の状態によって最適な工事が異なるので、現場を専門家に見てもらった上でどんな工事を行うべきか判断することをおすすめします。もしバルコニーや屋根などの防水性に不安が感じた時は、塗り替えのプロである阪神佐藤興産までお気軽にご相談ください。