ぬりかえDr.トピックス

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外壁補修の補修工法いろいろ

補修工法はさまざまな工法が存在します
こんにちは!ぬりかえDr.くんです。前回は外壁補修工事の流れをご紹介しました。各工程で多くの注意すべきポイントがあることをご理解いただけたと思います。今回は、外壁補修を行う際に用いるさまざまな補修工法についてご紹介します。

多種多様な補修工法をご紹介
外壁補修には、補修が必要な箇所の状態に合わせて最適な補修工法を用いる必要があります。たくさんある補修工法の中から、主なものをご紹介ご説明します。

<モルタル浮き補修>
建物に力が加ったりクラックなどから水分が浸入することで、モルタルのコンクリートへの付着力が低下。それが原因となりモルタル浮きが見られる状態です。見た目ではわからないこともありますが、打診するとすぐに判明します。
補修についてはコンクリート専用ドリルで、コンクリート面まで穴を空け、圧縮空気などで下地面を清掃。注入時にモルタル層が膨らむ恐れがある時は、あらかじめ養生しておきます。そして、手動式グリスポンプを用いてエポキシ樹脂を注入。その後、剥離防止のためにステンレスのピンを注入し、注入工には樹脂モルタルかエポキシパテを塗布します。

<鉄筋爆裂補修>
鉄筋が錆びたことなどで、コンクリートがひび割れたり欠落しそうになることがあります。このような欠損部や爆裂部は、腐食部周辺のコンクリートを入念にはつります。そして、鉄ブラシなどで錆をこすり落としていきます。その後防さび効果を備えたポリマーセメントペーストやエポキシ系プライマーを塗布します。最後に、ハツった部分をポリマーセメントモルタルで埋め戻して完成です。

<コンクリート、モルタル欠損補修>
コンクリートやモルタルが剥落していたり、モルタルの浮きが激しく樹脂注入が困難な場合は、欠損補修という工法を用います。まず最初に、露出面をケレンや清掃して表面の汚れなどを完全に除去します。表面にプライマーを塗布して乾燥させ、樹脂モルタルを塗りつけます。ただし、欠落している場合は付け送り方法で施工します。特に大きな剥落箇所はネジステンレスピンとエポキシ樹脂を併用したピンニングを実施します。さらにしっかりと定着させるためにステンレスワイヤーを緊結します。

コンクリート、モルタル欠損補修

コンクリート、モルタル欠損補修

<自動低圧式クラック補修>
コンクリートおよびモルタルクラックのクラック幅が0.3mm以上の場合に採用することが多い補修工法です。まず取り付け位置をマーキングし、アタッチメントを接着剤で取り付けます。カプセルを用いてエポキシ樹脂注入剤をクラックに沿って100~150mm間隔で低圧で注入していきます。注入後は注入口に樹脂モルタルかエポキシパテを塗布し、硬化するまで養生します。硬化したら仕上げをして完成となります。
通常は16穴/㎡→1㎡あたり16穴をあけます。(現場により穴数が8穴になる場合もあります。)

<クラック補修(Uカットシーリング充填工法)>
この補修工法は、コンクリートクラックのクラック幅が1.0mm以上で、挙動が予想されるクラックを補修する際に用いられることが多い工法です。
ダイヤモンドカッターを使って目地部に沿って幅10mm程度、深さ10~15mm程度にUカットします。カット部分や周辺を清掃してプライマーを塗布します。ウレタンシーリング材を壁表面から2~3mmのすき間を設けて充填します。さらに合成樹脂エマルジョン入りモルタルを塗りつけて平滑にして乾燥し完成させます。

クラック補修(Uカットシーリング充填工法)クラック補修(Uカットシーリング充填工法)

<ヘヤーラック補修(フィラーすりこみ)>
この補修工法は、主にコンクリート及びモルタルクラックのクラック幅が0.3mm未満の場合に採用される工法です。この場合は、ポリマーセメントペーストをすり込んで完成となります。

ヘヤーラック補修(フィラーすりこみ)

ヘヤーラック補修(フィラーすりこみ)

<脆弱塗膜撤去(塗膜浮き)>
脆弱塗膜は塗膜浮きとも呼ばれ、塗膜が古くなり本来の効果を果たさなくなった状態を指します。建物内部の塗膜脆弱撤去を行う場合は、漏水や漏電防止のためにデッキブラシなどでブラッシングを行って撤去します。また、建物外部の塗膜脆弱撤去を行う場合は、高圧水を壁面や上裏面から直角に噴射して洗浄&撤去します。

脆弱塗膜撤去(塗膜浮き)

脆弱塗膜撤去(塗膜浮き)

<補修跡肌合わせ(パターン補修)>
前回の記事でも紹介した柄合わせ。外壁補修によって破壊されてしまった旧塗装仕上げ面を元通りにする施工です。旧塗膜の除去によって発生した仕上面の段差は、完成後に光の当たり方が変わってテカつきを生みます。そのため、カチオン系フィラーによって平滑処理をしっかりと行います。その後、旧仕上げ材のパターンに合わせて塗装取材や樹脂モルタルを使って補修吹きつけや補修塗りを行います。

最適な補修方法選択には補修経験がモノをいう
ひと言で外壁補修といっても、さまざまな手法や工法が存在することがおわかりいただけたかと思います。クラックや日々など、外壁の状態に泡得て最適な補修工法を選択する必要があり、これには経験がモノをいいます。もしお客さまが関西圏にお住まいなら、外壁の補修や塗装の専門家である阪神佐藤興産にお気軽にご相談ください。

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