ひび割れ発見!建物への悪影響の有無を考える
マンションの壁面と手すりの境目のひび割れ、大丈夫?
こんにちは!ぬりかえDr.くんです。マンションにおうかがいした際、壁と手すりの境目にひび割れを見つけることがあります。中でも、鉄製の手すりがコンクリートと接合している部分は非常にひび割れしやすい場所で、建物に損傷やダメージを与えることもあります。
今回は、建物のひび割れについて、発生する原因や放置した際のリスク、補修法などをご紹介します。
コンクリート造なら、ひび割れは想定内
ひび割れはコンクリート造の建物の宿命と言えます。つまりある程度のひび割れは想定内ということ。壁と手すりなどコンクリート躯体の形状や高さが変わる場所や、大きな開口部の付近など、伸縮や外力の影響でひび割れが発生しやすい場所に発生する微細なひび割れの場合、静観するのも良いと思います。
クラックスケールなどを用いて、ひび割れ幅0.3mm以内のヘアークラックの場合は静観、それ以上の場合は補修を検討しましょう。
ひび割れ補修には大きく3つの工法が存在
大きなひび割れを見つけたら早めに補修しましょう。
ひび割れをプロの業者に修繕してもらう場合、大きく3つの方法があります。
1)被服工法
ひび割れの上から補修材を被せたり、塗り込むことでひび割れを補修する工法です。ひび割れから雨水が浸入するのを防ぐ、最も簡単な方法です。
2)注入工法
エポキシ樹脂やアクリル樹脂などを使用して、ひび割れのすき間に注入することですき間を塞ぐ工法です。補修のみならず、建物の耐久性や防水性を高めることができます。
3)充てん工法
ひび割れ部分のコンクリートを切削し、そこに補修材を充てんする工法です。補修材はポリマーセメントやエポキシ樹脂などを使用します。かなり大がかりな工事になるので、大きなひび割れを補修する際に採用する工法となります。
どの工法を採用するかはひび割れのサイズによって決まるので、早めに対処すれば低コストで補修できます。建物のこまめなチェックや定期検査が補修コストを左右するので注意しましょう。
「ひび割れ目地」は大丈夫?
ひび割れが発生しやすいと分かっている場所には、「あそび」として「ひび割れ目地」が入っていることがほとんどです。目地部分がクッションとなりコンクリートをひび割れから守っているのです。
当然ですが、「ひび割れ目地」の部分も大きなひび割れが入ったら補修が必要になります。しかし、小さなひび割れなら、ひび割れが生じることを前提に漏水対策などが施されていることが多いので問題ないことが多いでしょう。
定期的な点検と早めの補修が建物を守る
床と壁の境目やエントランスなどのひび割れは、目が届く範囲なので見つけやすいと思います。しかし、屋上や地下など、日常生活では見えにくい場所でもひび割れが発生する可能性は等しくありますので、プロの業者による定期点検をおすすめします。ひび割れは長期間放置しておくと確実に劣化を招き、時には建物の強度を低下させることもあります。定期的な点検と早めの補修を行いましょう。
阪神佐藤興産では、ご自宅をはじめとした建物全般の建物の定期点検やひび割れの点検や補修をはじめとした改装全般に関するあらゆるご相談をお受けしています。阪神佐藤興産までお気軽にご相談くださいませ。